以前に相談に来られたお母さまのお話です
中学1年生になったS君のこと 小柄で女の子のような顔立ち、元気、とにかく走り回ることが大好きな男の子です 今も周りの大人からは「かわいい」と言われているS君のお話
小学生なった頃から周りの子供たちから避けられるようになり、いじめられるようになりました。 近所の子供たちと遊びたい思いはあるが、家の中で兄弟と遊ぶことが多くなりましたが、3年生になった頃から習い事を始め、コーチからは、「周りの空気を読め」とよく言われていたそうです。「無意味な動きはやめろ」「周りに合わせろ」などと言われ続けたせいか、まじめな性格なS君は、コーチの言葉に忠実に従うことで、「礼儀正しい少年」と言われるようになりました。周りを気にして自分の意見が言えないことも多く、常に大人の前では緊張していて、足を崩す、楽に座ることすらできないということまた、疲れがたまると、不機嫌になり家に閉じこもりがちになるということでした。
乳児の頃から、神経が過敏で夜泣きも多く、寝ない赤ちゃんだったそうです。 |
似たようなお話、どこかで見聞きしたことありませんか?
繊細過ぎることで
相手の気持ちを考えすぎて相手に意見が言えなかったり
学校や職場で機嫌が悪い人がいると気になってなにも手につかなくなったり・・・
お母さまのお話を聴いて、中学1年生のS君は、とても繊細な少年なんだなぁ〜
人は、
大人になっていく過程でいろんなことを学び、たくさんの経験、体験を繰り返していくことで人格が作られていきます。
周りに気を使いすぎて、自己表現することを諦め避けていると、何事も無関心、無表情の人になっていませんか
人とのかかわり、コミュニケーションを取ることを避ける生活を続けていることで、「自分を出す、表現する」ことが苦手になっていませんか
大人のあなたは
上司からは、「よく気が付いて助かるよ」と言われるけれど
心の声は・・・「しんどいよ〜、疲れたよ〜」と悲鳴を上げている。なんてことも…
お客様には笑顔で接客。
上司には気を使い、同僚には仕事のフォローをしたりしてストレスをいっぱい抱えている人、たくさんいます
家では、家事をこなし、家族の健康管理もしっかりしている。
人に優しくしてストレスが溜まり、心のバランスを崩してしまっている人もたくさんいます。
どうして人のことが必要以上に気になるのか・・・
巷で話題になっている HSP
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語
「繊細で感受性が豊かで、人一倍敏感な人のこと」と定義されています
・相手が気を悪くすると思うと断れない
・周りに期限の悪い人がいるだけで緊張する
・細かいところまで気づいてしまい仕事に時間がかかる
・疲れやすくストレスが体調に出やすい
上記のように気を使いすぎるという「繊細さん」の特徴をわかりやすく取り上げられた書籍を読んだ方は
それって私のこと?と思われる方が多いかなと思います
アーロン博士が提唱したHSPのチェックリストがあります
チェックをしてみて気付くいたのは、誰にでも当てはまる項目ばかりだなとおもいました。
改めて考えてみると
まるで気を使わない人っているのかな?という疑問
成育歴からくる生き癖が大きく影響し、幼少の頃の生活環境で性格は作られることが多いのですが
HSPの傾向は自己肯定感が低く、自分を攻めてしまうことで罪悪感を持ってしまったり
感受性が強く、相手の痛み、怒り、不安などネガティブな感情も受け取りやすい傾向があります
そのため、他人の目が気になったり、心配事や、不安が頭から離れないことが多くなることで
人の目が気になり、自分自身の感情までもふたをしてしまうことが起こり自分の心を守るための無意識の行動をとるようになます。
これを「心の防衛機制」と言います
アーロン博士が提唱したHSPのチェックリストで、自分の傾向を確認してみましょう
チェク項目
- 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ。
- 他人の気分に左右される。
- 痛みにとても敏感である。
忙しい日が続くと、ベッドや暗い部屋など、プライバシーが得られ刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる。
カフェインに敏感に反応する。
明るい光や強いにおい、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい。
豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい。
美術や音楽に深く心を動かされる。
とても誠実である。
すぐに驚いてしまう。
短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱してしまう。
人が何か不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐ気づく(例えば電灯の明 るさを調整したり、席を替えたりするなど)。
一度にたくさんのことを頼まれるといやだ。
ミスをしたり、忘れ物をしたりしないようにいつも心がけている。
暴力的な映画やテレビ番組は観ないようにしている。
あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神 経が昂る。
生活に変化があると混乱する。
繊細な香りや味、音楽を好む。
普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている。
仕事をするとき、競争させられたり、観察されたりしていると、緊張していつも通りの実力を発揮できなくなる。
子どもの頃、親や教師は自分のことを「敏感」とか「内気」と思っていた。
『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン、一万年堂出版より
それで、急に何かが変わるわけではないので、自分を知る一つの方法として前向きに受け止めて頂ければと思います。
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