もしも
急に危機的な状況に陥ったとき、誰でも考えがまとまりにくくなったり、何も手に着かなくなったりします。
もちろん、自分の能力や他人の援助で、なんとか踏ん張って、危機的状況を乗り越えられれば問題ないのですが、いつもうまくいくとは限りません。
そんなときに、
心が分裂したり、崩壊したりすることを防ぐ心のメカニズムが、「防衛機制」です。
たとえば、
人が、無意識にとってしまう行動というと、
●自分自身の中で、じぶんが受け入れられない考え方や感情、記憶を否定し、なかったことにしたり、無理やり忘れようとしたりします
これを、
抑圧 といいます
●著しく苦痛な体験が自我を傷付ける時に、出来事だけを残して一群の心理的な過程(例えばそれにまつわる感情)を記憶から切り離すこと
これを、
隔離 といいます
●感情や衝動欲求を直接的に表現したり解放したりするのではなく、もっぱら知性の働きによって観念的に対処する
これを、
知性化 といいます
ほかにもたくさんの防衛機制の種類があります。
自分自身の心をさまざまな方法で守ること。
一時的な
「心の安全装置」だと考えられます。
だけど、
この安全装置は心の自由を奪い、ずっと作動し続けると負荷がかかって安全が保てなくなってしまいます。
そのような場合に、心の病気が発生します。
知らず知らずに、心に蓋をしていることに気付き
その蓋が取れるようにしていきたいですね。